子育てパパが考える

体育会は就活に有利なのか?

こんにちは。かもごろう(@kamogoro123)です。

就職活動には、いろんな噂話がありますよね。

「面接の最後で『何か質問は?』と聞かれて『特にありません』と答えると落ちる」
なんて、本当にありそうな噂から、
「●●会社を内定辞退すると担当者に水をかけられる」
「鉄道会社は鉄道オタクを採用しない(部品を盗むからという理由らしい)」
といった、かなり怪しい噂まで、いろいろあります。

今日は、そんな噂の一つを確かめてみましょう。

体育会出身者は就活に有利?

中でも、まことしやかに語られている噂として、
「体育会の部活動に所属していると、就職活動に有利である」
というものがあります。
いわく、「体育会の出身者は体力があって礼儀正しいから」とかなんとか。
なんて言われたら、確かにそうかも・・・って思ってしまいますよね。
でもこれ、本当なんでしょうか。

そんな疑問を真っ向から調査した論文がありました!

「大学生の就職活動と体育会所属との関係についての研究」
著者:松尾寛子(京都大学学生総合支援センター特定准教授)

では、さっそく内容を紹介しますね。
全文は上記のリンクから読むことができます。

体育会出身かどうかは就活の成果と関係ない

はい、いきなり結論がでました。
体育会出身かどうかは、就活の成果と関係がないそうです!

こういう論文は、最初に要約が必ず付いているので、読むほうにとってはありがたい。
さっそく引用します。

分析の結果,内定の有無や人気企業への内定,就職活動期間,内定到達率のいずれにおいても体育会所属群が他の群にくらべて有利だという結果は得られなかった.

どういうことか、詳しく見てみましょう。

論文では、大学の最終学年時の学生にアンケートを取り、以下の3つに分けます。

(1)「体育会の部活動に所属しているグループ」(体育会所属群)
(2)「文化部やサークルに所属しているグループ」(文化部・サークル所属群)
(3)「部活動やサークル活動をしていないグループ」(無所属群)

で、就活の結果をそれぞれのグループで比較します。

たとえば、次のような項目を聞くわけです。
「内定が取れたか?」
「人気企業に内定できたか?」
「エントリーシートを出した企業から、どのくらいの割合で内定をもらったか?」

こういった分析項目全部で、なんと、
「体育会出身だからと言って、就活に有利とはいえない」という驚きの結果が分かります。
不利でもないんですよ。ただ、関係がない、というだけです。

いやー、意外ですね。
あの噂はなんだったんだろう・・・
文化部・サークル所属群と差がないのはともかく、
無所属群と結果が変わらないというのは、僕にとってはけっこう衝撃でした。

体育会出身者は就活を早く終える?

ただし、一つだけ、「良い(かも知れない)こと」がありました。
それは、「体育会出身者は、就活を短期で終わらせている人が多い」ということです。

といっても「短期で終わらせている」からといって
必ずしも「トントン拍子に就活を終えた」とは言い切れません。
大会や試合に集中するため、第一希望ではない企業で妥協したのかもしれません。
また、「体育会出身者だから、就活を短期で終わらせている」のか、
「就活を短期で終わらせるメンタリティを持っているから、体育会に入っているのか」
といった、どっちが原因でどっちが結果なのか、という問題も
論文では詳細な考察までは行っていません。
この辺は注意してくださいね。

都市圏の私立文系の学生では結果が違うかも

この論文では、他に注意するところがあります。
それは、調査に回答した学生が、少し偏っているということです。
具体的には、次のような人たちです。

・中国地方、四国地方の国立大学
・理系学部の学生が8割

ということは、大勢いる「都市圏の私立文系の学生」で、分析すると、
全く結果が違ってくる可能性があります。
もしかしたら、やっぱり噂は本当だった!となるかも知れません。
この辺は、さらなる研究の進展を期待しましょう。

まとめ

「体育会の部活動に所属していると、就職活動に有利である」
この噂は、調査の限りでは、間違っていたことが分かりました。意外!
ただし、都市圏の私立文系の学生で調査すると、「やっぱり体育会は就活に有利」
という結論になるかも知れません。

息子や娘が就活をするのはまだまだ先・・・というお父ちゃんもいると思います。
(僕もそうですが)
それまでに、調査が進むといいですね!

かもごろうは、都市伝説より、科学を信頼しています。