パパ書評

パパ書評:お金2.0

こんにちは。かもごろう(@kamogoro123)です。

なんか最近、よく分かんない職業?みたいなの、聞きますよね。
ユーチューバー?とか、インスタグラマーとか。
あれ、何なんでしょう?というか、稼いでるの?働いてるの?

そういえば、ニュースでも「eスポーツ」とかいって、「プロゲーマー」なる人たちもいるらしい。
ありゃ、何なんだ?ゲームやって金が入るなら、苦労しねーよ?

・・・と思ったことのあるパパ達、もしかしたら、少し考え方を変えたほうがいいかも知れませんよ?

お金2.0 新しい経済のルールと生き方
著者:佐藤航陽
出版社:幻冬舎

こんな疑問を持つ方々へ・・・
・ユーチューバー?プロゲーマー?聞いたことあるけど、稼げるの?
・うちの子が大きくなった時には、世の中どうなってるの?

と、いうことで、「お金2.0」という本を読みました。
この本で、「価値主義」という、これまでの資本主義を補完する考え方が紹介されています。
この「価値主義」の考えかたを飲み込んでしまうと、これまで「うさん臭い人たち」と思っていた(ごめんなさい)ユーチューバーやプロゲーマーのことを、「なんか、そういう生きかたもアリじゃない?」と思えるようになりました。
少なくとも、子どもが「ユーチューバーになりたい!」と言ったときに、頭ごなしに「アホ!もっとマトモな職を探せ!!」と頭ごなしに否定することは”ない”というくらいに、捉え方が変わりました。

価値主義とは?

これまでの資本主義の考え方

じゃあ、価値主義ってのは何かというと、こういうことです。
個人の価値は3つの側面があって、「稼ぐ力」「魅力」「社会貢献の力」に分類されます。

でも、僕たちが生きている資本主義の社会では、1つ目の「稼ぐ力」しか評価して来ませんでした。

そりゃあ、そうですよね。
「人間力」だとか「社会人として成長出来て云々・・・」とか、「企業の社会的責任を・・・」とか言っても、最終的には経済的に設けなければ、事業から撤退するしかない。
どんな立派な企業理念を掲げていても、稼がないとダメというのが大前提。

これが当たり前だと思っていました。僕も。
たぶん、あなたもそうじゃないでしょうか。

価値主義の考え方

ところが、価値主義とは、2つ目3つ目の個人の価値、つまり、個人の魅力や、社会貢献の力も評価し、経済活動に組み込もうということです。
「経済活動に組み込む」っていうのは、簡単言うと「お金が回るきっかけになる」ってことです。
「生活ができるようになる」でもいいかも知れません。(僕の解釈ですが)

「お金2.0」では、次のように書かれています。

価値主義で扱う価値とは、①有用性としての価値だけではなく、②人間の内面的な価値や、③全体の持続性を高めるような社会的な価値も、すべて価値として取り扱う仕組みです。そして①と比べて②や③は物質がなく曖昧であるがためにテクノロジーの活用が不可欠です。

ここでいうと、①の有用性の価値というのが「稼ぐ力」、②の人間の内面的な価値というのが「魅力」、③の全体の持続性を高めるような社会的な価値が「社会貢献の力」ということになります。

そして、②や③の価値を経済として成り立たせるためには、テクノロジーの活用が必要ということですね。

価値主義のまとめ

以上をまとめると、次のようになりますね。

(1)価値主義は、次の3つの価値を経済活動に組み込む
・稼ぐ力
・魅力
・社会貢献の力
(2)「経済活動に組み込む」とは、生活を成り立たせることである
(3)テクノロジーの活用が必須である。

ユーチューバーは何故稼げているのか

今どきの小学生がなりたい職業

じゃあ、具体的に言うと、どんなことなのか。

例えば、ユーチューバーと言われる人たちがいます。
動画配信サービスYouTubeに、いろんな面白い動画を投稿している人たちですね。
確認のため、Wikipediaから引用してみましょう。

YouTuber(ユーチューバー)・YouTubeクリエイターは、主にYouTube上で独自に制作した動画を継続的に公開する人物や集団を指す名称である。狭義では「YouTubeの動画再生によって得られる広告収入を主な収入源として生活する」人物を指す。

(中略)

子供の将来就きたい職業として人気が高く、2018年現在、日本では小学4年生の3位にランクされ、イギリスでは3人に1人の子供の憧れの職業になっている。

小学4年生からみて、将来なりたい職業、第3位!

すごいですね。
僕たちが子どものころは、「プロ野球選手」とか「お医者さん」とか、そんなのが定番だった気がしますが、時代は変わりました。

さて、子どもたちのそんな本音を見て、あなたはどんな感想を持ちましたでしょうか?
「ユーチューバーって・・・・世も末じゃ」でしょうか?
「うちの子は、こんなフラフラした夢は持たないでほしい・・・」でしょうか?
僕も、最初はそんな風に思っていましたよ、ええ。

ユーチューバーはファンが大事

でも、「価値主義」でユーチューバーを捉えると、少し違った風に見えてきます。

「価値主義」とは、上でまとめた通り、個人の魅力や社会貢献の力を、経済価値として認めていきましょう、ということでした。
ユーチューバーは、ネット上に面白い動画とか、役に立つ動画を投稿し、ファンを獲得し、動画を再生する回数を増やし、広告を配信する・・・
このプロセスのうち、「ファンを獲得」ってところで、「価値主義」を体現しているんです。

「あ、この人、いつも面白い動画投稿してるな」
「もっとこの人の動画が見たいな」
「この人を応援しよう!」

これがファンですね。
ファンは、自分の好きなユーチューバーの動画を、積極的に見ます。
だって、面白いものを見られるから。
すると、動画再生数が上がり、ユーチューバーとしての価値が高まり、広告主にとって魅力的になり、ひいては収入が伸びていく。

つまり、個人の魅力が上がると、結果的に、経済的に潤っていますね。

これまでの仕事では、究極的には、何か(商品やサービス)を売らなければ収入が得られません。でも、「何かを売る」という発想じゃなく、「面白いやつになる」とか「面白いことをする」ことで、お金を得る、ということです。

もちろん、「広告を配信」してくれる企業が必要なので、従来の資本主義から全く離れてしまうわけではありません。
そういう意味で「資本主義を補完」するシステムなのです。

投げ銭システムとは?

「個人の魅力で勝負って、プロ野球選手や漫画家もそうなんじゃないの?」と思ったかもしれません。確かにそうですね。
でも、たとえプロ野球選手の名プレーヤーあっても、年棒を2億でも3億でも稼いでるとしても、「経営的に成り立っている球団」がファンとの間に挟まっています。
それに対して、ユーチューバーは、もっとファンと直接的です。

例えば、「投げ銭」というシステムをご存知でしょうか?

詳しくはこの記事(外部リンク)を見てほしいのですが、要は、YouTubeを見ているファンが、画面のボタンをポチっとすると、ユーチューバーにチャリンとお金が入るという仕組みです。
こういう風に、ダイレクトに魅力的な人を応援することができるのです。
あたかも、路上で歌っている若者のギターケースに小銭を入れるかのように。
まさにWEB上での「投げ銭」ですね。

そして、「投げ銭」システムはWEB上のテクノロジーです。
上でまとめた「テクノロジーの活用が必須である。」というのは、こういうことですね。
むしろ、発達したテクノロジーで、自然発生的に生まれてきた、といった方が正しいのかも知れません。

ともかく、すでに世の中は、個人の魅力が直接的に収入につながる時代になっています。
これが「価値主義」という考え方からみた、ユーチューバーの稼ぎ方です。

僕たちと僕たちの子どもは新しい経済を生きていく

いかがでしょうか。
ユーチューバーを例に出しましたが、他にももっと思い当たることはあると思います。

「価値主義」を体現する生き方をする人は、これからドンドン増えていくでしょう。

もしも、我が子が「ユーチューバーに俺はなる!」とか言い出したら。

あなたは、応援しますか?
それとも・・・?

お金2.0 新しい経済のルールと生き方
著者:佐藤航陽
出版社:幻冬舎